絵の家

今月の詩

2月の詩

「願い」

                             伊藤 阿二子
口ごもるきみの喉に
饒舌な
わたしの発声器官を植え付けて
大空へ放つ 

飲み込み続けてきた何年分もの言葉を
飛行機雲のように
大空へきらきら吐き出しながら
遠ざかる君

発声器官をなくした私は
両腕をいっぱいに広げて
地上から
〇サイン送り続ける


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